スノーボードは自然を相手にした遊び。そのため天候に大きく左右されます。
雪だったり、晴れだったり、時には雨だったり。はたまた寒かったり、暖かかったりするものです。
雪のコンディションもパウダー、圧雪、湿雪、シャバシャバの雪、そして青光りのアイスバーンのことも。
アイスバーンってかたくて怖いですよね(こけたら痛いし…)
そんなアイスバーンと少しでも仲良くなるための方法を提案してみます。
1.そもそもなんでアイスバーンって怖いんだろう?
日中は楽しくスノーボード!
気温がそこまで低くなく、天気のいい日なんて楽しい!しか感じませんよね。
しかしそんな日ほど注意。
15時あたりから少しづつ冷えて、楽しかった雪面が気がつけばかたくアイスバーンなんてことも。
やわらかい雪の上ではあまり感じないことも、滑る雪面がかたいバーンになったとたんに緊張感が走ります。
これが氷のように青光りしていたときなんて…ゴクリと生唾を飲む勢い。
そう。
「ガガッ!ガガッ!」とターンしたりするときの音でドキドキしてしまいますよね。
その音で察ししまうのですよね。
「やばい。これは転けたときに痛い目にあうぞ。」
実際、その状態の雪面はやわらかくはありません。
青光りしていればアイスリンクと同じです。
硬い雪面で転ければもちろん痛いですし、ひどい転け方をするとけがにもつながります。
アイスバーンでは、雪面がかたくなっているのでスノーボードのエッジが刺さりにくくなります。
自分でしっかりスノーボードの板を踏んでエッジを刺しに行かないと刺さらなくなります。
この滑り方は初心者の方にはなかなかむずしいことです。
自分では踏んでエッジを効かせているつもり、でも実はできていないなんてことも。
ツルツルのかたい斜面で、エッジも刺さらなければ滑っているときの状態はバランス頼みです。
バランスが不安定だと恐怖心をあおります。
思い通りにコントロールできなくてスピードが加速していけば恐怖で腰も引けます。
後ろ過重になってさらに加速…
怖くなってブレーキも効かず転倒!
なんて覚えありませんか?
ここまで読んだあなたはきっとアイスバーンの恐怖を思い出してしまったでしょう。
その状況をちょっとでも楽しめるようになるために何を変えるか、提案しましょう。
2.まずは自分のギアを確認しよう!スノーボードは?プロテクターは?
2-1.スノーボードはチューナップする
まずはスノーボードの状態をチェック。
アイスバーンを滑る上で大事なのはエッジです。
自分だけでメンテナンスしているとエッジはどんどん丸まります。
包丁も長く使えば切れ味が悪くなりますよね。
スノーボードのエッジにも同じことが言えます。
自分ではエッジの調整はできません。(相当むずかしい)
おすすめとしてはシーズンはじめか終わりに1年に1度はチューンナップに出すことです。
ソールの手入れも一緒にしてもらって、また気持ち良く自分のボードを使うことができますよ。
レンタルボードを使用している場合はこのケアは難しいので自分のスノーボードの板を手に入れたときはぜひ参考にしてください。
2-2.プロテクターをつけよう
スノーボードをはじめたてのときは、たくさん転んで痛かった思い出があります。
ある存在を知らなくてお尻にバスタオルを入れて滑っていました。
そして知ったのです。
プロテクターという存在を。(もっと早く教えてくれよ…)
初心者のあなた。プロテクターつけていますか?
そもそも、プロテクターの存在をしていますか?
プロテクターとは体を守ってくれる防具です。
お尻を守るヒッププロテクター
手首を守るリストプロテクター
肘を守るエルボーパット
膝を守るニーパット
背中・肋骨を守るボディプロテクター
そして頭を守るヘルメットなど。
ARK、ebi’s、SANDBOX、Burnなどのメーカーからプロテクターが発売されているのでチェックしましょう。
私はARKのSPS HIP PROTECTERを使用しています!
細身のパンツでもシルエットを崩すことないのがうれしいところ。
フィット感もあって、かつ衝撃吸収もバッチリなので新しい技に挑むときも安心感が得られます。
頭はSNADBOXのヘルメットをかぶっています。
一度、記憶を飛ばしたこともあるのでヘルメットは本当に大事だと感じています。
一生に関わることになることもあるので頭は守るといいです。
SANDBOXはオシャレなのでおすすめです。
こちらにも書いているので参考にどうぞ。
スノーボードでは頭を守ろう!おすすめのヘルメットブランドも紹介します!
プロのライダーも新しく挑戦するときは身体を守ることを考えます!(だってけがしたら滑れなくなっちゃうし…)
ぜひ初心者の方は道具で身体を守っていただきたいというお節介心です。
けがすると滑れなくなるのでつらいですからね…
守れるものは守りましょう!
3.スノーボードでアイスバーンを滑る時に気をつけたいこと
アイスバーンが好きな人はあまりいないと思います。
「硬い方がいいでしょ!ひゃっほい!」という人はあまりこの章は参考になりません。
そういう人は飛ばしてください。
3-1.目線が大事
まず人間は怖いと思うと目線がどうしても近くなってしまいます。
でも足元が気になるのですね。
これが転けやすい原因なのです。
目線が近くなる、ということは頭がブレて動きやすくなるということなのです。
人間の頭は身体の中でも重たい部分です。
これが動くということは実にバランスが悪くなるということなのです。
ですので、頭がぶれないように目線は遠くを見る、というのを心がけましょう。
3-2.膝をやわやかく、腰を落として
そして、ちょっとしたボコボコに対応できるように膝を柔らかくして腰を落としましょう。
膝に力が入って下半身棒立ちの場合、ちょっとしたボコボコでも簡単に転けてしまいます。
でも前記のような姿勢の場合は多少の衝撃でもバランスをとることができるのです。
また、転けるときも姿勢が高いところからこけるよりも小さい状態で転けたときの方が衝撃が小さくてすみます。
やはり膝を柔らかくして腰を落として気持ちコンパクトになってみましょう。
人間緊張すると力が入るので、まずは深呼吸して気持ちを落ち着けてみましょうね。
声を出すと緊張は溶けるので友達と声かけあいながら滑ることもいいかもしれません。
4.初心者でもアイスバーンで遊んでみよう
では以上のことを参考にしてアイスバーンを滑ってみましょう。
慣れないうちは、自分のコントロールできるぐらいのスピードでうまくブレーキを効かしながらターンにも挑戦できるといいですね。
ヒールサイド、トゥサイドと両方とも練習しましょう。
怖いときは得意な方だけでもいいです。
まずは少しずつ慣れてみましょう。
急な斜度でどうにもこうにも立つことも無理だ!
という場合は、ゆっくりと滑り台を滑るような感覚で、苦手なところは避けるという手もありです。怖いときは十分びびったぐらいの方がいいと言えます。怪我しないことが一番なので。
少しずつ慣れてきてコントロールできるスピードが速くなってきたら、ターンをしてみたり、あえてエッジをかけずに滑らせて遊ぶという方法もあります。
そのときは、他のスノーボーダーに当たらないように周りを見て行いましょう。
アイスバーンでターンを見つめ直すのもいいかもしれません。
アイスバーンのターンほどコントロールがむずしいからです。
逆を言うとアイスバーンでターンできるようになれば、それはあなたが上達しているといっても過言ではありません。
自信を持ってください!
5.まとめ
どんなにスノーボードに慣れていてもアイスバーンを滑るときはドキドキするものです。
そう、転けると痛いから。
そしてスノーボードをコントロールする技術を求められるからです。
それゆえ初心者の人は緊張しやすいと思います。
アイスバーンでの転倒でのけがが最も多いのでぜひプロテクターをおすすめします。
転けるときは絶対手をついてはいけませんよ。
これだけは約束してください。
うまく身体でやわらかく受けとめてくださいということで、転け方もしっかり練習することをおすすめします。
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