スノーボード初心者にとって初めての時はわからないことだらけ。わからないことを聞きたいけどこれって聞いたら恥ずかしいの?と思うこともありますよね。
例えばあなたはスノーボードにはアルペンとフリースタイルというカテゴリーがあることを知っていますか?一般的に言われているのはどちらでしょう。そして上達するにはどっちがいいのでしょう。という疑問を解決しましょう。
アルペンスノーボードはこんなスノーボードができるよ
アルペンスノーボードといえば、記憶に新しいのがソチオリンピックでのこと。アルペン種目のパラレル大回転(ジャイアントスラロームとも呼ばれる)というその競技で日本人の竹内智香選手(広島ガス)が銀メダルを取得したのはまだ記憶に新しいと思います。
パラレル大回転とは、旗門設置によって決められたコースを滑走しタイムを競います。2人同時にスタートするため滑走中の駆け引きはもちろん、勝敗が見てわかるのでとても盛り上がりましたね。
アルペンのオリンピック競技としてパラレル大回転やスラロームというターンをうまく使ってのタイムを争うものがあることからわかると思いますが、スピードとターン重視のスノーボードだと察しがつくでしょうか。
確かにアルペンスノーボードのイメージとしてはスピード、ターン、カービングというイメージが強いですね。硬い斜面も気持ち良く思い切り体を倒してターンできるのでスピードを感じたい人には向いていると思います。
もちろんアルペンボードでジャンプをしていた人もかつてはいたようですが私は残念ながら生で見たことはありません。
アルペンスノーボードを行うためのアイテムですが、ブーツは硬くどちらかとスキーブーツに似ています。バインディングはステップインが多いです。
そしてスノーボードの板はウェストが細く、ショートと呼ばれる短めのサイズのものとロングと呼ばれる自分の身長よりも長いものとの2種類があるようですね。
スノーボードの板のシェイプが細く、バインディングも両足前振り(前足、後ろ足とも進行方向に向いている)で横に滑るという感覚よりも、どちらかというと前に滑る感覚なのかもしれません。
左右に体を倒して行うターンは「キレッキレ」(カービングで雪面を切るように滑っていること)としか言いようがありません。
かっこいいですよね!
多少の荒れたバーンでも気持ち良くスピードを出して滑走できたり、思い切り体を雪面に近づけるビタビタのビッテリーターンを行ったり。
スノーボードのターン自身のかっこよさをだすならアルペンスノーボードはすごく適していると思います。
また豆知識として、管轄協会によってアルペン、アルパインと呼ぶことがありますので知っておきましょう。alpineが英語表記なので発音の差ですね。
フリースタイルスノーボードってこんなスノーボードできるよ
一般的に「スノーボード」というとフリースタイルスノーボードを指していると思います。
オリンピック競技としてはハーフパイプ、スロープスタイルそしてスノーボードクロスはフリースタイルスノーボードとしてカテゴライズされています。
スノーボードの板の形状はアルペンよりも太め、だいたい足のサイズよりやや細め程度でフリースタイルスノーボードの中にもパウダーボード、フリースタイルボード、ハンマーヘッドなど様々な形状があります。
バインディングの向きはセッティングの好みも出ると思いますが横に滑る感覚が強いと思います。ブーツはソフトで足首がアルペンブーツに比べて自由度は増します。
ターンはもちろん、ジャンプやジビング(ボックスやレールなどの上を滑ること)、そしてパウダーなどありとあらゆる雪上を滑るイメージがあるのはこちら、フリースタイルスノーボードです。
アルペンスノーボードでもこれらのことが可能と言えますがあまりそういうイメージや、ウェブサイトや雑誌等に実際ほとんど上がってこないので、残念ながらフリースタイルスノーボードの方がオールラウンドなイメージが付いているかと思います。
記憶に新しいソチオリンピックでもハーフパイプでメダル取得した平野歩夢選手(BURTON)に平岡卓選手(BURTON)らのかっこいいエアに魅了されたり、スロープスタイルで入賞した角野友基選手(RIDE SNOWBOARDS)の迫力あるエアとスタイリッシュなジビングにワクワクした方も少なくないと思います。
子ども達にはこちらの方が目で見て刺激となり、スノーボードがしたいと思ったキッズもいてることでしょう。
結局初心者にはどっちのスノーボードが向いてるの?
結論から言うと正直「どっちでもいい」なんです。自分が思うスノーボードのイメージに近い方を選べばいいということです。
どっちがターンをしやすいか、というのはそんなに問題ではありませんん。大して変わらないと思います。
どっちも頑張ればターンできるようになります!もちろん両方やってみて好きな方を選ぶのが一番正解かと思います。
オリンピックを見て、誰々がかっこよかった!と思うならそれに影響されて決めてもいいと思います。
アルペンスノーボードをしている友達がいて影響されてアルペンからはじめるもよし、ハーフパイプしたい、かっこ良くジャンプしたいと思うならフリースタイルで始めればいいでしょう。
90年代ごろまではアルペンとフリースタイルにそんなにひらきはなかったようです。道具はむしろアルペンの方がしっかりしていてよかったようです。
しかしフリースタイル全盛期と呼ばれる波によるのか、スノーボードの板も、ブーツも、バインディングも改良が進んで道具自体も様々に進化していきました。
パウダー、ジャンプ、カービングと遊びの幅を広げたフリースタイルスノーボードに軍配が上がり、その後徐々にアルペンスノーボードの市場が狭まっていったと言えます。
かつてはアルペンスノーボードのシェアは市場の3割ほどを占めていましたが今では1割未満。それゆえアルペンスノーボードを行うための道具が高いのが現状です。
スキー場でのレンタルもそれほど多くは準備されていない可能性もあります。そのことからアルペンスノーボードの初めの第一歩を踏み出すハードルが高いのかもしれません。オリンピックでの輝かしい成績もあるのでこれは残念なことですね。
お手軽にレンタルで借りれることができるのはフリースタイルスノーボードでしょう。
環境的にアルペンスノーボードに触れることのできる場所が少ないのは実に残念です。アルペンにしかない楽しみもあるのですが、初心者の方がそのギアに触れる機会がなかなかないのが今の日本のスノーボードの現状と言えるでしょう。
まとめ
初心者だからアルペンスノーボードとフリースタイルスノーボードのどっちがいいのかと言われたら、その答えはまさしく「自分が思い描く、目指すスノーボード像がどちらにあるか」ということでしょう。
両方経験してどっちのスノーボードが楽しかったかということを体感することがベストです。間違いなく。
アルペンスノーボードでキレッキレのかっこいいターンを行ったりハイスピードで滑走することもスノーボードですし、フリースタイルスノーボードでジャンプやジビング、パウダーを楽しむもよし、もちろんどちらのボードでもその可能性は確実に秘めているのです。やるやらないは自分次第。
「初心者だからアルペンは難しい」「初心者ならまずはアルペンをした方がいい」という言葉はどれも間違いではなく、この経験も人によって全然変わってくるのであまり気にする必要はないと思います。
それぞれが思うかっこよくて楽しいスノーボード、ということを選んでトライしていきましょう。
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして!
記事を楽しく読ませて頂きました。
「アルペンスノーボードはこんなスノーボードができるよ」
の記事の最後の方に以下の記述があるのですが
どこでセンテンスを切って読んだらいいのか
その場合、私の知らない単語が使われているのか
または、単なる書き手の誤字なのかわからず頭を捻っております。
お手すきの際にご教示頂けると嬉しいです。
【記事から抜き出し】
多少の荒れたバーンも気持ち良くスピードを出して滑走したり、
↓このあたりから難読
思い切り体を雪面に近づけたびったびたのびってリーターンでターンのかっこよさをだすならアルペンスノーボードはすごく適していると思います。
初めまして!
コメントありがとうございます。
以前に書いた記事ですので、要所要所リライトさせていただきました。
「ビッタビタのビッテリーターン」と書きたかったようです。
私の持つイメージは、アルペンボードのほうがターンとスピード感はピカイチなんではないかと思っています。
私自身、アルペンはしたことなく、経験された方の話をもとに書かせていただいておりますので、何か間違いあればご指摘いただけると幸いです^^
コメントありがとうございました!